東京オリンピック男子100mバタフライ決勝で、自身の記録を更新し金メダルを獲得したアメリカのケイレブ・ドレセル選手が、かつて自身の競技人生における信仰の意味について語っている。欧州「福音派」のニュースサイト「エヴァンジェリカル・フォーカス」の2017年の報道から紹介する。
「私は神が何をしてくれるか知っている。……神は私に才能を与えてくれた」
ドレセル選手はクリスチャンホームに育ち、フロリダ大学で訓練を受け、フロリダ州ゲインズビルのキャンパス内教会に通っている。2016年のリオデジャネイロ大会でオリンピックデビューを果たし、盟友マイケル・フェルプス選手と共にアメリカの男子400m自由形リレーの一員として金メダルを獲得した。
ドレセル選手の左肩の入れ墨は、自身のお気に入りである旧約聖書イザヤ書40章31節「しかし、主を待ち望む者は新たな力を得/鷲のように翼を広げて舞い上がる」に由来する。
米選手権後のインタビューでは、「私がスポーツに参加している理由は、ただ速く泳ぐだけでなく、人々に刺激を与え、神が私に与えてくれた幸せを見出す場所を示すためだ」と答えている。
彼はしばらく水泳を離れ、自身の「心の悪魔」と格闘し、主と共に歩むことに苦悩したことを認めている。しかし結局、水泳と信仰を両立する道に戻った。「再び泳ぎ始め、本当に神にすべての信頼を置き、神が私のために良いことも悪いこともすべて用意してくれることを知った」
「本当にたくさんのことを学んだ。トンネルの最後にある光を見て、それが人生の荒波であろうと、絶頂期であろうと、神のなさる業(わざ)を信頼することを。あなたはただ立ち止まって、神がなさることを信頼しなければならない」「水泳は私の人生であり、他のどんな道も望まない。これは私に与えられた計画であり、神は私に才能を与えた。私は神のため、私と私の家族、そしてすべての人のためにそれを遂行するつもりだ」と付け加えた。