【今日は何の日】1992年10月31日 教皇ヨハネ・パウロ2世がガリレオの破門を解いた日

主の御名をあがめます。

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◆1992年10月31日 教皇ヨハネ・パウロ2世がガリレオの破門を解いた日

地動説を唱えたガリレオ・ガリレイは「教会の教えに背く」として長年にわたって破門、すなわち「この人はキリスト教徒として認めない」という状態にカトリック教会によっておかれていましたが、ガリレオの死後350年にあたる1992年のこの日に、教皇ヨハネ・パウロ2世がその破門についての裁判の誤りを認め、ガリレオの破門を解き謝罪した上でその名誉を回復させました。

ただ、ガリレオのエピソードに象徴されるような「宗教vs科学」という構図は啓蒙主義や科学至上主義が隆盛となった19世紀以降に作り上げられたものだと言われています。ガリレオの当時は教会に限らず世の中全体が天動説を信じていましたから、教会の本音としては「地動説が間違っている」という理由ではなく、「世の中を混乱させるな」という理由で彼を有罪としてしまったようです。

神様に誤りはありませんが、教会は神様ではなくあくまで人間の集合体ですから誤りをおかします。誤らないことも大切ですが、誤った時にどうするか、こちらの方が人間にとって大切なんだと思います。

それではまた明日。
主にありて。

横坂剛比古(MARO)

横坂剛比古(MARO)

MARO  1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。 キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。2020年7月よりクリスチャンプレスのディレクターに。  10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。 著書に『聖書を読んだら哲学がわかった 〜キリスト教で解きあかす西洋哲学超入門〜』(日本実業出版)、『人生に悩んだから聖書に相談してみた』(KADOKAWA)、『キリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『世界一ゆるい聖書入門』、『世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。新著<a href="https://amzn.to/376F9aC">『ふっと心がラクになる 眠れぬ夜の聖書のことば』(大和書房)</a>2022年3月15日発売。

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