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◆1883年7月29日 ベニート・ムッソリーニ生誕
ムッソリーニはイタリアの政治家で、ファシズム思想の創始者としてドイツのヒトラーにも影響を与えたと言われていますが、後にファシズムとナチズムは異なるものであるとしてヒトラーを批判しました。
カトリック信徒の母と、無神論者の父の間に生まれ、幼少のころは教会に通っていましたがやがて父と同じ無神論者になりました。彼のキリスト教に対する批判は強烈で「キリストはただの馬鹿で精神異常者であった」とか、「宗教を信じる人間が行くべきなのは教会ではなく精神科だ」とか、容赦なくキリスト教を罵倒しました。
しかしイタリアはローマ・カトリック教会の「お膝元」、教会とある程度は仲良くしておかないと国民の支持を得られないので、政権を得た後は教会への懐柔政策をとり、ピウス11世と会談した時には「ファシストはキリスト教に敬意を持っている」とお世辞を言ったりもしました。しかしもちろん、内心では最後まで反キリストの思想は消えず、葬儀も無宗教の様式で執り行われました。それではまた明日。