今日もクリスチャンプレスをご覧いただき、ありがとうございます。
◆1587年7月24日 バテレン追放令発令
1587年7月24日(天正15年6月19日)豊臣秀吉が日本でのキリスト教布教を禁止するバテレン追放令を発令しました。これにより、宣教師は20日以内に日本を離れなくてはならなくなりました。「バテレン」という言葉はポルトガル語で神父を示す「Padre」が語源で、ここで禁止されたのはキリスト教自体ではなく、あくまで宣教師の活動でした。個人がキリシタンであること、また新たにキリシタンになることは個人の自由であるとして認められていました。「信仰の自由」に対する配慮は当時なりにあったんです。
この追放令の原因の一つとして「ポルトガル人が日本人を奴隷として売買していたから」というのが挙げられますし、実際にそのようなことがあったことを示す資料も発見されています。一方でイエズス会が母国ポルトガルに対して奴隷貿易を日本で行わないように要請し、当時のポルトガル王も日本での奴隷貿易中止を命じていたことも明らかになっています。しかしそれでも構わずに奴隷貿易を行っていた商人たちもいたんでしょうし、それに力を貸す宣教師もいたのかもしれません。なんとも辛い歴史です。
皆様が自由で素敵な一日を過ごすことができますように。
それではまた明日。