今日7月9日は、テニスの世界選手権・ウィンブルドン大会の第1回大会が開催された日です。イギリスのウインブルドンで開かれるテニスの4大国際大会の一つで、1877年に始まりました。当初はアマチュア選手のみで行われ、プロ選手の参加が認められるようになるのは1968年からです。
日本人で初めてウィンブルドン大会に出場したのは、第1次大戦後、日本テニス界の黎明期(れいめいき)を築いた名選手・清水善造(しみず・ぜんぞう:1891~1977)です。1920年にイギリスに渡航し、イギリス国内の試合に出場しながら、ウィンブルドン選手権大会に臨み、いきなりベスト4に進出しました。
23年に発生した関東大震災復興支援のためアメリカ各地で開催された義援金募集チャリティー試合に出場した後、27年に選手生活を引退。後世の育成に尽力しますが、太平洋戦争が始まった41年に中学3年の次男を肺結核で亡くし、熱心なクリスチャンであった妻のすすめもあって洗礼を受けます。洗礼に使われた銀杯は、ウインブルドンで戦った時に得た準優勝杯とも言われています。洗礼後は、尼崎にある塚口教会で長老として奉仕をしました。