今日10月12日は神戸女学院大学の創立記念日。同中学部・高等学部も同一キャンパス内に併設されており、西宮市の岡田山にあります。すぐ近くにある関西学院と同じく、ウィリアム・メレル・ヴォーリズによる設計で、淡いクリーム色の外壁と赤銅色の瓦を持つスパニッシュ・ミッション・スタイル(南地中海様式)の優美な校舎が特徴です。
第二次世界大戦と阪神淡路大震災という二つの大禍をくぐり抜けて、ほぼオリジナルな原型を保ってきました。2014年には、現存するヴォーリズ建築12棟が「重要文化財・神戸女学院」の名称で一括して重要文化財に指定されています。
建学精神である「愛神愛隣」は次の聖句によります。「『心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい』。これが最も重要な第一の掟である。第二も、これと同じように重要である。『隣人を自分のように愛しなさい』」(マタイ22:37〜39)
1873年、米国会衆派の海外伝道団体アメリカン・ボードから派遣されたイライザ・タルカットとジュリア・ダッドレーが神戸の花隈に私塾(デイ・スクール)を開き、2年後、神戸女学院の母体となった女子寄宿学校「女学校」(通称「神戸ホーム」)を神戸山本通に創立しました。79年に「英和女学校」、94年には「神戸女学院」に改称します。1933年に西宮市岡田山に移転。戦後48年に新制女子大学として認可されました。ミッション・スクールとしては関西で最も長い歴史を持つ学校であると同時に、関西における最初の新制女子大学でもあります。