北海道マスコミ伝道センター(Hokkaido Radio Evangelism And Mass Communication、略称ホレンコ)創立60周年記念の礼拝と感謝会が5日午後、北海道クリスチャンセンター(札幌市)で行われた。感謝会では、放送でおなじみの高橋めりーさん(「昭和歌謡風ゴスペル」歌手)の話と歌もあった。
ホレンコは、プロテスタントのキリスト教ラジオ番組「喜びへの扉」や「光の泉」などを制作。「喜びへの扉」は、HBCラジオ(radikoでも聴ける)で日曜日午前6:35~50放送。また今週と先週、放送されたラジオ・メッセージはホームページで聴くことができ、テレフォン・メッセージ(011・736・0105、月曜日と木曜日にテープ交換)もある。「光の泉」は、FMドラマシティで土曜日午前10:45~11:00、FMラジオカロス・サッポロで日曜日午前8:45~9:00放送。
ホレンコは1959年、米国宣教師エヴァン・アダムスの提唱で、北米の教会の援助によって設立され、おもにラジオ放送や視聴覚教材を用いて、道内に住む人々を対象に伝道活動を行ってきた。79年には北米からの支援が終了したが、道内諸教会や個人の支援により、自主財源を保ちながら働きを継続。84年に新築された現在の北海道クリスチャンセンター内に事務所を置き、10月に創立60周年を迎えることができた。運営責任者は、ホレンコ幹事長の小栗明夫氏(日本基督教団・小樽聖十字教会牧師)。
広い北海道には教会がない地域が多くあり、また病気など、さまざまな理由で教会に通えない人も多い。そのような人々のためにラジオを通して福音の種まきをし、放送をきっかけに福音に触れ、通信講座を受講して洗礼へと導かれる人もいた。
感謝会の席上、斎藤良三さん(日本バプテスト連盟・平岸バプテスト教会会員)が証しをし、次のように挨拶(あいさつ)した。
「私は45年前、このホレンコの番組を通して福音を知り、クリスチャンになりました。私の人生は恵みと祝福でいっぱいでした。癌(がん)のため、わずか半年の余命を宣告されていますが、命がある限り、ホレンコの宣伝マンとして働きます」