東日本大震災から13年 バプ連東北連合が被災者のための「祈り」

日本バプテスト連盟東北バプテスト連合被災支援委員会は2月29日、「2024年3月11日 東日本大震災から13年を数えての祈り」を発表した。

この中で、東日本大震災の被害を振り返り、13年を迎える現在でも、「家族や故郷を失った悲しみや痛み、壊されたコミュニティーや放射性物質によって汚染された土地、水、急速に進む高齢化などの故郷の現状」が大きな課題であることを指摘。特に福島では高い放射線の影響が現在もあり、「13年前に子どもだった方々、現在の子どもたちの『低線量被曝』による健康被害の有無を長期にわたって見届けなければなりません」と訴えた。

その上で、東京電力福島第一原子力発電所の「廃炉」や「汚染土・汚染水」の処理が安全に進むよう願うとともに、各地で想定される巨大地震と、原子力発電所の持つ危険性を忘れることがないように、祈りの課題として挙げた。

祈りの全文は以下の通り。


主よ、東日本大震災から13年を数えました。私たちは今日、あの日の出来事を思い起こします。広い地域でたくさんの被害を受けました。家族や友人を亡くし、故郷、生活、仕事など、様々なものを失いました。大きな分断の痛みと悲しみ、深い喪失感の中、今日まで歩んできました。何年経ってもまだまだ心の深いところにある闇は埋まりません。しかし、あなたへの期待と、あなたの「共にいる」という約束、さらに多くの人々の祈りと励ましの中、今を生きています。これからも、今日を生き、明日に向かう力と恵みを与えてください。そして悲しみの中にある方々や、痛みを持つ方々と心を合わせ、一つにしてくださり、一緒に生きることができますように。特に、能登半島地震をはじめとしたさまざまな国や地域での自然災害被災の方々へ、祈りを合わせます。

――ここで、それぞれの言葉で、先に挙げた「祈りの課題」をお祈りください――

たくさんの祈りの課題を覚え、被災の方々や世界で新たに起こる苦難の方々と共に祈りつつ、支え合い、子どもたちにこの経験を伝えながら心を高く上げ、前に向かってすすむことができますよう、主よ、導いてください。そして主よ、あなたの平和が実現しますように。私たちの信仰をいつも新しくし、希望に生きる者としてください。

救い主イエス・キリストのみ名によって祈ります。アーメン

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