韓国のキリスト教や仏教の関連4団体が7月3日、ソウルの日本大使館前で記者会見を行い、東京電力福島第一原子力発電所の処理水放出をめぐる日韓両政府の対応に抗議した。複数の韓国メディアが報じた。
会見したのは大韓仏教曹渓宗社会労働委員会、カトリック創造保全連帯、韓国キリスト教教会協議会生命文化委員会、円仏教環境連帯。
会見で韓国の宗教者は、「日本政府がコスト節減のため海洋放出を強行すれば、生命倫理に反する国との烙印を押され、全世界の怒りと抵抗に直面することになるだろう」と警告。
韓国政府に対しても「不安を感じている市民の声を謙虚に受け止め」、日本政府に「一方的な投棄計画の撤回」を求めるよう要請した。
国際原子力機関(IAEA)は4日、「国際的な安全基準と合致している」との報告書を発表。すでに処理水海洋放出計画について独自の評価を公表していた韓国政府は、IAEAの検証結果を尊重するとし、計画は国際的な基準に合致しているとの見解を示している。