英国国教会は、主教が同性婚について公の場で発言しないよう要請したというSNS上の噂を否定した。「プレミア・クリスチャン・ニュース」が報じた。
「教会の愛と信仰に生きる次のステップ」グループの広報担当者は、声明で取材に答えた。「先週の主教協議会では、主教たちに対し、『共に旅をし、私たちの中の多様な視点について適切にオープンであるという約束を尊重する方法で』メディアに関わることが提案された」
「これを、一切コメントするなということだと解釈した人もいるかもしれない。それは事実とはかけ離れており、主教はもちろん自分の意見を表明することが許されている――11月2日の会議終了後、何人かの主教が表明したように」
この声明は、オックスフォード(イングランド、オックスフォードシャー州の州都)の主教であるスティーブン・クロフト氏が11月3日に、同性婚を支持するよう教会に求める理由を詳述した52ページのエッセイを発表した後に出されたものだ。
その後、教会は同性婚を認めていないのではないかという憶測が飛び交った。
チャーリー・ウェルズ氏は月曜日にこうツイートした。「我々主教たちは、『今のところ』『プロセスを保留』し、LGBTQについて何も言わないよう言われており、何か発言した人たちは『計画』に従っていないと理解している。もし主教がそう言っているなら、本当に絶望する」
そして、「はっきり言っておくが、これはウスター(イングランドウスターシャー州の州都)の主教のいうフェイクニュースだ!」と続けた。
先週開催された主教協議会では、「愛と信仰に生きる」(LLF)の認識の次の段階についての部分的協議が行われた。LLFのプロセスは、全国の聖公会が英国国教会での同性婚を認めるかどうかを議論するものであった。
LLFの協議に関する最近の報告書では、同性婚に関して教会により配慮を求める声があることが確認されている。しかし、教会で同性婚を認めることは聖書の教えから逸脱すると考える人々もいることが示された。しかし、この問題に関して主教が明確なリーダーシップを発揮する必要性については意見が一致した。
主教たちの議論は、2023年2月のシノドス総会議(聖公会-―英国国教会、米国監督教会、アイルランド教会、スコットランド監督教会などから成る教会統治組織)に持ち込まれ、決定される予定だ。
(翻訳協力=中山信之)