ヨーロッパ初の世界教会協議会(WCC)総会 「キリストの愛が世界を和解と一致に導く」

8月31日から9月8日まで、キリスト者数千人がドイツのバーデン=ヴュルテンベルク州カールスルーエに集まり、1968年のウプサラ以来、ヨーロッパで初めての世界教会協議会(WCC)総会が開催された。第11回総会は、「キリストの愛が世界を和解と一致に導く」というテーマで、多くのメッセージを世界に向け発信した。

アグネス・アブオム中央委員会議長(ケニア聖公会司祭)は開会宣言で、「WCCとエキュメニカル運動の絶対的な基本は、人間関係。それが、この集会のような経験を貴重なものにし、形成する。私たちは、すべての独自性において互いに出会い、見知らぬ人の中に隣人を認め、私たちの多様性の中に一致を見出す」と語った。

総幹事代行のイオアン・サウカ牧師は、気候危機、COVID―19(コロナ禍)、ウクライナ戦争など、世界における多くの課題に触れた報告を行った。

基調講演を行ったドイツのフランク=ヴァルター・シュタインマイヤー大統領は、1948年にアムステルダムで開催された第1回WCC総会にドイツの教会が出席を許され、対等な立場でメンバーとして迎えられたことを感謝しつつ振り返った。ウクライナでの戦争については「侵略戦争」と表現した。

地元ドイツの「ホスト教会」は、3500人以上の人々をカールスルーエに迎えた。週末には、ドイツ国内およびフランス、スイスへの小旅行が70以上企画された。カールスルーエでは、文化・情報イベントが200以上行われた。(CJC)

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