ベルリン発CNNによると、ドイツ西部ミュンスターで1945年から2020年までの間に、少なくとも610人の子どもがカトリック教会の聖職者らによる性的虐待を受けていたことが、新たな研究報告で明らかになった。
ミュンスター大学の研究チームが6月13日の記者会見で公表した報告書によると、この期間中に200人近い聖職者による性的虐待が6000件近く起きていたことが分かった。聖職者のうち50人は存命とされる。
チームによると、実際には通報されなかったケースも多く、さらに5000~6000人の被害者がいた可能性もある。
司教たちは聖職者による虐待が横行していることを知りながら対応せず、職務を続行させていた。加害者とされる聖職者のうち解任されたのは12%にとどまり、大半は別の教区へ転属となって、その後も虐待行為を続けていた。(CJC)