クラブ活動と教会をどう両立? 山中正雄 【教会では聞けない?ぶっちゃけQ&A】

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Q.日曜日のクラブ活動と教会の両立ができずに悩んでいます。何かいい方法はありませんか?(10代・男子)

教会学校小学科に通っていた子どもたちが中学生になると、クラブ活動で忙しくなり、教会から離れていく。聖書を読むことも、祈ることもやめてしまう。そうしたケースが多くありました。

そこで私たちの教会では、中高生科の充実をはかると共に、夕拝の活用を推進してきました。すると、教会にくることを楽しむ若者が増え、午前の礼拝に出席できない場合、夕拝に出ることが習慣になっています。

午後7時からの礼拝に出る中高生は、運動クラブの練習で疲れているため時々居眠りをします。ある日の集会後、長椅子に横になり、ぐっすり寝込む高校生もいました。それでも礼拝を守り続ける姿勢を見て、彼女の信仰を神が受け入れて下さっていると感じました。

これは一つの事例にしかすぎません。しかし、ご質問に回答する道筋は共通しているのではないでしょうか。それは、個人の信仰と教会の牧会的配慮に関わる点です。

前者は、教会から離れない意思を明確にすること、つまり、生活上の優先順位を確立すること、後者は、教会生活とクラブ活動が両立できるようなプログラムを、教会が提供することです。

どうしても礼拝出席が困難な場合は、他の集会(祈祷会など)につながることも考えられます。通常の教会生活ができなくても、信仰を保持するため、キリスト教ラジオ放送を活用する方法もあるでしょう。

単純な原則、柔軟な適応を大切にして、具体的な方法を祈り求めることです。魂の葛藤を乗り越えて、「神には何でもできる」(マタイによる福音書19:26)ことを体験されるよう、お祈りしています。

やまなか・まさお 精神科医、日本アライアンス教団千葉キリスト教会牧師。 1951 年高知県生まれ。高知高専、広島大学医学部、日本アライアンス神学校卒。日本アライアンス教団関東教区長。マザーズ・カウンセリング・セン ター(MCC)運営委員長。著書に『こころの診療室』(日本キリスト教団出版局)、『うつ病とそのケア』(キリスト新聞社)など。

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