コロナ禍における規制を破った疑いで教会を閉鎖しようとした警察官を「ナチス」呼ばわりしたカナダ人牧師が、アメリカ人に向けて「次はあなたの番だ」と警告した。英紙「プレミア・クリスチャン・ニュース」が報じた。
アーサー・パウロフスキー牧師は、アメリカでの伝道ツアーから戻った後、カルガリー空港に降り立つとその場で逮捕された。彼に出された逮捕令状は二つ。一つは、ロックダウン中のカナダで教会を開き、礼拝を行ったこと。二つ目は、マスクの着用義務違反。
「警察官は私たちのところにも来たのだから、確実にあなたのところへも行くだろう」。すでに釈放されたパウロフスキー牧師は、米FOXニュースにこう述べた。また、コロナ禍における制限と自身が育った共産主義政権下の母国ポーランドでの体験を比較して、「彼らが行っていることは、私が育ってきたころの記憶とまったく変わらない」と加えた。
さらに今年5月、高速道路を走行中、兄弟と同乗した車で止められた際の逮捕にも言及し、「私はテロリストや悪名高い犯罪者のように手錠をはめられた」と述べた。「彼らは私を屈服させたかった。専制政治に歯向かう勇気ある人々への見せしめとして、もし同じことをするなら、『次はあなたの番だ』と全世界に知らしめたかったのだ」
法廷での尋問は10月13日に予定されており、そこでロックダウン中の規制を破ったことに関する「法廷侮辱罪」により21日間投獄されるかどうかが決まる。