わたしの思いは、あなたたちの思いと異なり、わたしの道はあなたたちの道と異なると主は言われる。
イザヤ書55章8節(参考箇所同書55章1〜13節)
イザヤが主の言葉を借りて、「わたしの思いは、あなたたちの思いと異なり、わたしの道はあなたたちの道と異なると主は言われる」と言うとき、わたしたちが常識はもはや通用しないことを知らされます。
信仰は神のウルトラCとでもいうべきものを産み出すものであります。信仰者は、このウルトラCを日常において経験することを許された者です。その体験は驚いたり、あっけに取られたりするようなこととして起るでしょう。もしそのようなことを信仰を通して身近に経験するとすれば、わたしたちの常識と異なる、神の思いの中にいるのであり、神の道を歩んでいるのであります。
長年病床にあった方の許に一人の宣教師が病床伝道にやってきました。しばらくして、彼は洗礼を受けることを勧めたのです。この方はまだ機が熟していないと判断し、「結構です」と断ったところ、宣教師はこれをOKと勘違いを洗礼の準備を始めてしまいました。断るにも断れず、そのまま洗礼を受ける羽目になったこの方は、以後忠実な信徒として長年にわたり、あるキリスト教主義機関で有能な活動を続けられたのでした。神の思いが人の通念をはるかに越える出来事がここにあります。