るたー
アスリートみんなに拍手じゃ!
みんなも知っとるように今年は東京でオリンピックが行われた。このような時期にオリンピックをやるのもどうかと思っとったが、始まってしまうとやはり観てしまうもんじゃ。オリンピックには不思議な魅力があるのじゃろう。
もともとのオリンピックは紀元前8世紀にギリシャのオリンピアで始まったとされておる。当時の都市国家(ポリス)は戦いに明け暮れておったが、オリンピックの期間を「聖なる休戦」としたのじゃ。それを現代に復活させたのが、あの「オリンピックは勝つことではなく、参加することに意義がある」のフランスの教育者ピエール・ド・クーベルタン男爵。彼が再興した近代オリンピックも当初は、スポーツ競技ばかりではなくて、絵画や彫刻、文学や音楽などを制作する芸術競技があったそうじゃ。実は今も「文化オリンピアード」として文化や教育面での交流がなされておる。
考えてみると、オリンピックはもともと競い合うよりも、互いをよく知り合う平和の祭典だったのじゃ。世界中に生きる人々は容姿だけではなく、文化や歴史、思想や宗教にも大きな違いがある。オリンピックは、その違いを持つわしらが、アスリートたちの競技を通して互いによく理解しあえる時と言える。おそらく感動はそのようなところから来るのじゃろう。
三段跳びは無理でも、芸術競技が再開されれば、わしも次回のオリンピックに出場を狙いたいものじゃ。