ロバを探しにでかけたら王になった話【聖書からよもやま話352】

主の御名をあがめます。

皆様いかがおすごしでしょうか。MAROです。
本日もクリプレにお越しいただきありがとうございます。

聖書のランダムに選ばれた章から思い浮かんだよもやま話をしようという【聖書からよもやま話】、今日は 旧約聖書、サムエル記第一の9章です。よろしくどうぞ。

サムエル記第一 9章3節

あるとき、サウルの父キシュの雌ろば数頭がいなくなったので、キシュは息子サウルに言った。「しもべを一人連れて、雌ろばを捜しに行ってくれ。」
(『聖書 新改訳2017』新日本聖書刊行会)

サウルはイスラエルの初代王になる人物ですが、彼が王になる道は意外なところから始まったのでした。「俺は王になる!」と意気揚々と夢を掲げて出発したのではなく、「ロバがいなくなっちゃったから、探してきてくれる?」という、いわば「おつかい」に出かけたところからスタートした王への道でした。

ロバが見つからず「そろそろ諦めて帰ろうか」と思っていたところ、しもべの「この近くの予見者のところに行ってみましょう」という助言によって、立ち寄ったのが預言者サムエルのところであり、そこでそのサムエルから「あなたは王です」と告げられて、あれよあれよと言う間にサウルは王になってしまいました。
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人生、何が起こるかわからないものです。何気ない日常の行動から、思いがけず大きな非日常が起こることもありますし、ちょっとした出来事から一生を左右するような事件が起こることもあります。そして聖書を読むと、神様はそんなやり方でしょっちゅう大きな仕事を誰かに任せています。夢と目的と目標を掲げて「よしいくぞー!」なんて意気揚々な人に何かを命じることはまずありません。何気ない日常の小さな出来事から、神様は大きなことを起こしますし、「え?なんで僕が!?」と思いもかけないような人にその仕事を任せるんです。

ですから、小さな日常を大切に生きなければいけないと思います。たとえば僕が日々こうしてコラムを書いているのも、ともすれば日常に紛れ込んで、僕にとっては「小さな日常」になってしまったりします。でも、もしかしたら神様はこの「小さな日常」から何かを起こすかもしれないんですから、日々きちんと向き合わなければいけないなと思います。人生万事塞翁が馬。朝には「日常」と思っていた毎日が、夜にはまったく違う景色になっているかもしれないんです。

それではまた。

主にありて。
MAROでした。

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