主の御名をあがめます。
皆様いかがお過ごしでしょうか。MAROです。
今日もクリプレにおこしいただきありがとうございます。
毎回、新旧約聖書全1189章からランダムに選ばれた章を読んで、僕の心に浮かんだ事柄を、ざっくばらんに話してみようという【聖書からよもやま話】、今日は 旧約聖書、詩篇の70篇です。それではよろしくどうぞ。
◆詩篇 70篇3節
「あはは」とあざ笑う者たちが
恥をかいて立ち去りますように。
(『聖書 新改訳2017』新日本聖書刊行会)
「あはは」と笑ってダメならば、「いひひ」とか「うふふ」とか「えへへ」とか「おほほ」なら良いのか。・・・って、まったくそういう意味ではありません、もちろん。
聖書に「あはは」なんて、ちょっと砕けたオノマトペが出てくることがちょっと意外です。聖書ってあんまり擬音語とか擬態語は出てこないですからね。面白いなと思ったので、他の翻訳ではどう訳しているのか調べてみました。
聖書協会共同訳では「あはは、あはは」と2回重ねているので余計にポップ感が増しています。口語訳では「あはぁ、あはぁ」と、ちょっと不気味な感じ。笑うというよりも喘いでいるようにも読めます。文語訳では「ああ視よや視よや」と、オノマトペではなく普通の言葉になっています。英語の翻訳World English Bibleでは「Aha! Aha!」と、やっぱりポップな擬音語です。
「あはぁ、あはぁ」はともかく、どれもとにかく「あざ笑う」感じが濃密に溢れています。聖書が、滅多に使わないオノマトペをあえて使っているということは、やっぱり読者にその感じを少しでも肌で感じ取って欲しいとか、そんな著者の意図が感じ取れます。聖書の著者というのは神様ですから、神様の意図ですね。
「あはは」「いひひ」「うふふ」「えへへ」「おほほ」「かはは」「きひひ」「くふふ」「げへへ」「ひょほほ」・・・どれも笑いを意味する擬音語になってしまう日本語って、ちょっとすごいなと思いました。他にもまだまだたくさんありますよね、笑いの擬音語。「わはは」も「がはは」も「ぐふぐふぐふ」も。日本はオノマトペ大国です、はい。
ところで、イエス様ってどんな笑い方をしたんでしょうね。気になります。
それではまた。
主にありて。
MAROでした。
【今日の小ネタ】
ダチョウの卵でゆでたまごを作るには、4時間ゆでなくてはいけないそうですが、ひとつ食べれば1日分のカロリーがとれます。
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MARO 1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。 キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。2020年7月よりクリスチャンプレスのディレクターに。 10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。
著書に『聖書を読んだら哲学がわかった 〜キリスト教で解きあかす西洋哲学超入門〜』(日本実業出版)、『人生に悩んだから聖書に相談してみた』(KADOKAWA)、『キリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『世界一ゆるい聖書入門』、『世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。新著『ふっと心がラクになる 眠れぬ夜の聖書のことば』(大和書房)2022年3月15日発売。