【トルコ・シリア大地震】ワールド・ビジョン・ジャパン 緊急援助募金の受付を開始

世界の子どもを支援する国際NGOワールド・ビジョン・ジャパン(木内真理子事務局長)は、現地時間2月6日にトルコ南部で発生した地震およびその後の一連の地震を受け、「トルコ・シリア大地震緊急援助募金」の受付を開始した。

建物が倒壊した被災地域(シリア北西部)(画像:ワールド・ビジョン・ジャパン)

トルコ政府によると、日本時間2月7日午後7時の段階で、これまでに国内で3419人が死亡したほか、隣国シリアでは保健省などによると少なくとも1600人が死亡し、両国の死者はあわせて5000人以上となった。多くの建物が倒壊し、必死の救命救助活動が不眠不休で進められている。

ワールド・ビジョンは、かねてよりシリア北西部での支援事業を実施していたシリア対応事務所を中心に、発災直後から対応を開始し、初動調査を行うと同時に、厳冬期、すでに厳しい状況にある中で、今回の地震で被災した子どもたち・人々の命を守るため、喫緊に必要とされる暖房器具と燃料の配布などの支援活動を開始した。

初動調査の結果、避難所や医療施設向けの燃料や電気、テント、毛布、防水シートなどの緊急支援物資、食料(調理済みの食品)などのニーズが高いことが分かった。今後、シリアならびにトルコにおいて、優先度の高いニーズに対応し、子どもたちと人々の命を守るため、提携団体とともに、支援を届けていく。

シリア北西部で事業に従事するワールド・ビジョンのスタッフは、地震が起きた時の様子を次のように語っている。

私たちが家で寝ていると、家が揺れ始めました。私はすぐに子どもたちに駆け寄り、取るものもとりあえず、玄関へと走りました。ドアはとても遠く、1分が数時間にも感じられました。無力感と恐怖を覚え、余震が続くなか、恐怖は今も続いています。多くの人々が、雪と雨の降る中、路上に避難しています。多くの人が命を落とし、建物は崩れ、がれきの下には多くの人が取り残されています。

今回の地震について、ワールド・ビジョンのシリア対応事業責任者を務めるヨハン・モイジはこのように話す。

厳しい冬の真っただ中にあって、すでに、非常にぜい弱な立場にあった子どもたちと家族は、この破壊的な地震によって、骨の髄まで震えるような過酷な状況に追い込まれています。この地震の影響は、シリア北西部とトルコ南部に住む、弱い立場にある数千人にのぼる弱い立場にある人々におよぶ可能性があります。

私はこの悲惨な出来事に打ちのめされていますが、被害にあった人々のために、私のできることをすべてするつもりです。緊急のニーズに応えるために何をすべきかと迅速に評価するとともに、全員の無事が確認されたトルコとシリアで活動しているワールド・ビジョンスタッフの健康が守られることにも力を注ぎます。このような状況が、影響を受けるすべての人々にとって、どれほど過酷なものであるか、今身をもって実感しています。

ワールド・ビジョン・ジャパンは、厳しい冬のただ中に今回の地震で被災した、シリア北西部・トルコ南部の子どもたち、人々の命を守るため、「トルコ・シリア大地震緊急援助募金」への協力を強く呼びかけている。

シリア北西部で被災した人々の中には、紛争から逃れ厳しい避難生活を送る中で厳冬期を迎え、すでに、燃料か食料という究極の選択を迫られていた人々も多くいます。すでに極限状態にあった人々を今回の地震が襲いました。ご寄付により、緊急に必要とされている、越冬支援、食料、緊急援助物資などを届けます。人々の命を守り、明日への希望をつなぐため、ご協力をお願いいたします。

「トルコ・シリア大地震緊急援助募金」への協力はこちらから。

ワールド・ビジョン・ジャパンは、キリスト教精神に基づき、貧困や紛争、自然災害等により困難な状況で生きる子どもたちのために活動する国際NGO。国連経済社会理事会に公認・登録された、約100カ国で活動するワールド・ビジョンの日本事務所。

 






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