バチカンと日本100年プロジェクト 文化交流パートナー募集

角川文化振興財団(理事長:角川歴彦)は9月22日より、「バチカンと日本100年プロジェクト」において、クラウドファンディングによる文化交流パートナーの支援をスタートさせた。期間は2022年1月19日まで。

バチカン図書館と文書館。(画像提供:角川文化振興財団)

バチカン図書館やバチカン文書館などには、潜伏キリシタン時代の日本に関する報告史料や、20世紀前半のローマ教皇庁と日本政府の外交関係史料など、さまざまな史料が存在すると言われている。しかし、その多くは未解明のままだ。このことを受け角川文化振興財団では、2019年11月にローマ教皇が来日したのを契機に、交流の歴史を包括的に解き明かしていくことを目指す「バチカンと日本 100年プロジェクト」を立ち上げた。

禁教の苦境に直面した日本のキリシタンらが教皇パウロ5世宛に送った奉答書。©Apostolic Vatican Library(画像提供:角川文化振興財団)

国内の第一線の研究者をバチカンに派遣し、かつてない規模でバチカン図書館やバチカン文書館、布教民族博物館において調査が始められている。そこでは、天正遣欧少年使節、伊達政宗の使節団、織田信長時代に贈られた文物、昭和天皇・皇室とバチカンとの深い関係などさまざまなテーマで探索を行い、450年の歴史の見識を覆す、数々の成果が期待される。

研究者には、バチカン・イタリア文化研究の第一人者である青柳正規氏(東京大学名誉教授)を筆頭に、イエズス会司祭の川村信三氏(上智大学教授)、シルヴィオ・ヴィータ 氏(京都外国語大学教授)、山田由香里氏(長崎総合科学大学教授)、フォントーヘンバック 氏(現地研究員)らが名を連ねる。バチカン図書館と文書館の全面的な協力の下で、前例のない精密な調査に取り組んでいるところだ。

今回、クラウドファンディングとして募集するのは、バチカンと日本における新たな歴史発見の目撃者となる、文化交流パートナーだ。450年の交流の歴史から選りすぐった研究を発展させ、その成果を分かち合い、100年先の未来を見据えた友好関係の礎となる同プロジェクトを継続させるために、広く協力を呼びかけている。

クラウドファンディングでは、ここでしか手に入らない、世界初のリターン品の数々が用意されている。支援のコースによって変わってくるが、「La Civiltà Cattolica(ラ・チビルタ・カットリカ)」の日本版の送付、特別セミナー聴講、「バチカンと日本 1彼00年プロジェクト」公式サイトに名前を記載、バチカンへ献上する「報告書」に名前を記載、文化交流パートナー限定絵葉書などだ。いずれも支援者が、この歴史的なプロジェクトの当事者として、文化交流を担ってもらえるよう用意したものだという。同プロジェクトを担う角川文化振興財団は、「一人でも多く、この歴史ロマンの旅を一緒に続けるパートナーになっていただけたら、プロジェクトはさらに充実したものになると思います」と話している。

「バチカンと日本 100年プロジェクト」クラウドファンディングの詳細はこちらから。

 






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