TCUで初開催「uniTed 2022」 若いクリスチャンがキリストのもとに結集

教団教派を超えた青年宣教大会「uniTed 2022」(主催: United2022 実行委員会)が5日、東京基督教大学(=TCU、千葉県印西市)で開催された。北海道をはじめ日本各地から若いクリスチャン150人が集まり、共に礼拝し、賛美や分科会をとおして交流の時をもった。

初めて開催された「uniTed 2022」に集まった人たち。=11月5日、東京基督教大学(千葉県印西市)で。

今回が初めての開催となる「uniTed 2022」は、コロナ禍で閉塞感が広がる中、次世代のクリスチャンを応援する集会として企画された。この集会次世代の献身者が起こされることを祈りつつ、若い世代の方々にチャレンジする機会とすること、また、次世代を担う若い世代の方々が具体的な将来のビジョンを描くための助けになる機会とすることの2つ。若いクリスチャンたちを励まし、献身者を生み出したいという願いと祈りを込めて開かれた。

午前中に行われた「OPENING Worship」では、ニューホープ横浜のワーシップメンバーによる讃美に続いて、東京キリスト教学園理事長・学園長の朝岡勝氏がメッセージを行った。引用した聖書箇所はマルコによる福音書2章1〜5節で、ここに記されているイエス・キリストのもとに結集する人たちの姿をとおして、「uniTed 2022」の意義について分かち合った。

朝岡勝氏

この聖書箇所には、中風の人を混み合う家の中に運び、イエス・キリストのもとに連れていこうとする4人の人の姿が描かれている。最終的には屋根に穴を開けて吊り下ろすという手段に出るのだが、イエス・キリストは、彼ら4人の信仰を見て、中風の人に「起きて、家に帰りなさい」と命じる。朝岡氏は、自分の人生をイエス様にささげることの尊さを話し、さらに、一人の人をイエスさまのもとにお連れするために4人が力を合わせたように、今日この場に集められた人たちも力を結集して、一人の人をイエス様のもとにお連れしてほしいと伝えた。

その後、「恋愛・結婚セミナー」「CS教師セミナー」「TCU授業体験」の3つの分科会がキャンパス内にある教育研究棟の各教室で行われた。同時に中庭では、宣教団体、企業、神学校など30団体がブースを出展。イエス・キリストに従う働きの広さを紹介しつつ進路相談なども行い、「就活フェス」さながらの盛り上がりを見せた。

キャンパスには宣教団体、企業、神学校など30団体が、ブースを出展した。

午後は再び礼拝堂において「United Worship」が行われた。TCU学長の山口陽一氏の祈りに続いて、ワーシップリーダーそして作詞・作曲家として活躍する堀井ローレンさんが登壇し、証と賛美を披露した。堀井ローレンさんは、アーサーホーランド牧師の長女で、16歳の頃からクラブシーンでの音楽活動を開始し、レコードやCDをリリース。さまざまなアーテイストへの曲提供や、ボーカリストとして参加。New Hope Oahuでソングリーダーとしても活躍する。また、ヒルソング教会公認トランスレーターとして和訳を担うなど多くのゴスペル・ワーシップソングの和訳を担っている。

堀井ローレンさん

堀井さんは、これまでの道のりを振り返りながら次のように話した。

神さまに人生をささげるというのは、教会の中ですることだと思っていました。でも、神さまは私の過去のよくないところも用いて、素晴らしい御国の働きのために私を加えてくださることを体験しました。何かを信じるには勇気が必要です。神さまを信じると幸せになれるのか、大丈夫なのか心配になることもありす。しかし、神さまは良い方。全てを委ねるにふさわしい方。もはや、この方以外に私たちの命を人生をあずける方はいらっしゃらないと思うのです。

そう語り終えると、自分自身の体験をもとに作った「夜空」を歌った。

続いて「uniTed 2022」の進行役でもある大嶋重徳氏(鳩ヶ谷福音自由教会牧師)が、「深みに漕ぎ出せ」と題してメッセージを行った。引用した聖書箇所はルカによる福音書5章1〜11節。一匹も魚が獲れずにいた漁師のペテロにイエス樣が「網をおろして漁をしてみなさい」と命じる。これまでの経験から今日は魚は穫れないと諦めていたペテロだったが、「でも、お言葉ですから、網をおろしてみましょう」と言い、網をおろしてみると持ち上げることができないほどの魚が獲れるという箇所だ。

大嶋重徳氏

大嶋氏は、ここでペテロが「でも」と言えたのは、ペテロがイエス様の言葉をすぐ近くで聞いていて、この言葉に力があることを知っていたからだと伝え、聖書の言葉に出会う時、「でもお言葉どおり」という信仰の言葉を引き出され、目に見えない深みに漕ぎ出すことができると力を込めた。「その船には、イエス様も一緒に乗っていてくださる」と語った。さらに、「イエス樣は、あなたのフィールドで、いつもの浅瀬ではなく、深みに行き、あなたの得意なものを使って網をおろしなさいとおっしゃっている」と述べ、次のように話した。

学校、アルバイト先などそれぞれ慣れ親しんだ場所があります。それらの場所の浅瀬から出て、深みに漕ぎ出してみると、救いを待っているたくさんの魂があります。そこで御言葉を語ることができるのは、網を持っているあなたしかいません。よく知っている場所だから、自分の経験が邪魔をするかもしれません。あの人はこんな性格だから信じそうもないとか…。ペテロもそうでした。「でもお言葉どおりにましょう」と信用できるイエスさまの言葉に従ったのです。そして、そこには、1人では引き上げられない網を一緒に引き上げてくれる友も与えられていました。

そして、学生時代に経験した神さまの恵みを語った後、最後にこのように結んだ。

神さまを必要としている人たちがいます。遣わされる場所はそれぞれ違いますが、イエス様は「大丈夫、あなたの船に一緒に乗っているから、今日は一人ではないから」と励ましてくださる。今日神はあなたにこうおっしゃいます。「深みに漕ぎ出して網をおろしなさい、私があなたを人間をとる漁師にするから」

 






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