キリスト新聞社がオリジナル「主の祈りポストカード」を発売 英語版など全5種類

キリスト新聞社(東京都新宿区)はこのほど、初めてとなるオリジナルの「主の祈りポストカード」を発売した。主の祈りカード(日本語版)3種類、主の祈りカード(英語版)1種類、使徒信条カード(日本語版)1種類をそろえる。イラストを手掛けるのは、ワイミー・グラフィックスの美輪義也氏。

同社がオリジナル・ポストカードの制作に着手したのは、横浜キリスト教書店の平岡店長から、新しいデザインの主の祈りポストカードを作れないかとの相談を受けたことがきっかけだ。同様のカードは、すでに、他のキリスト教関係の出版社や、視聴覚教材を扱うキリスト教団体から発行されているが、デザインが子ども向けだったり、少々古いデザインだったりするため、新しいものが欲しいということだった。

旅先や美術館などでつい手に取ってしまうポストカード。キリスト教会内でも、新来会者に向けたちょっとしたプレゼントとして使用したいという声が、今も根強くある。横浜キリスト教書店にもキリスト教系幼稚園、保育園、小学校で主の祈りを教える際にも、使いたいという声が寄せられている。また、同書店きってのお願いとして挙げられたのが、英語版のカード。近年、日本の教会でも外国籍の人の来会が増えていることから、ずっと英語版の必要を感じていたという。

そういった熱い要望も取り入れ、今回、英語版を含め全部で5種類のポストカードを制作した。イラストを描いたのは、デザイナーでイラストレーターの美輪義也氏。これまでにも、キリスト新聞社刊行の「新版・教会歴による説教集」シリーズの装画を手掛け、昨年発行した『日めくりアドヴェントカレンダー』では、毎日のみ言葉に合わせ、やわらかな色合いとやさしいタッチのイラストを添えている。また、2018年に手掛けた『聖書 聖書協会共同訳』(日本聖書協会刊)の装丁デザインは、第53回造本装幀コンクールで日本書籍出版協会理事長賞を受賞している。今回、美輪氏なら温かみのあるイラストで、特に教会で使いやすいデザインにしてくれるという期待を込めて、「新しいポストカード」のイラストをお願いした。

ぶどう、クローバー、チューリップ、十字架をデザインした優しいイラストに、そっと記される祈りの言葉。訳語については、日本で最も広く普及している、「天にまします・・・」の訳を用いている。総ルビなので、幼稚園、小学校のお子さんが主の祈りを覚えるときにもそのまま使うことができる。英語版については、現代風英語版のものを採用し、外国籍の方々にも分かりやすい英訳にしたという。その一方で、現代の中高校生でも用語さえ分かれば翻訳できるレベルなので、教材にもなりそうだ。

商品は、1種類10枚セット(300円+税)。教文館をはじめ、キリスト教書店やキリスト教ショップにて発売中。また、今後、「この翻訳をポストカードにして欲しい」と思うものがあれば、同社出版部に声をかけてみてほしい。その希望が形になるかもしれない。

 






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