主の御名をあがめます。
今日もクリスチャンプレスをご覧いただきありがとうございます。
◆8月30日 リマのローザの日
リマのローザはペルー出身で、アメリカ大陸で初めてカトリック教会から聖人として認められた人です。他の国では8月23日が記念日ですが、母国のペルーでは8月30日が彼女の祝日として祝われています。なぜなら8月24日使徒の一人であるバルトロマイの祝日と重なってしまうからです。

画像:wikicommons
彼女は苦行で知られる人物で、若い頃から週に3度の断食をし、髪を切り落とし、トゲの付いた冠を被り、腰には鉄製の鎖を巻き、飲み物はわざわざ苦い薬草を混ぜて苦くして飲んだそうです。・・・そこまでしなくても・・・。そしてそれ以外の時間はすべて祈りと慈善行為にあてられました。31歳の若さで亡くなったときには多くの奇跡が起きたとされ、それで聖人に認定されました。キリスト教には基本的に「苦行」的なものはないのですが、こういう方もいるんです。現代のクリスチャンでも、イースターの前の受難週には断食をしたりして、イエスさまの苦しみに寄り添おうとしたりします。彼女の「苦行」はそれの延長にあり、とことんまでイエス様の苦しみに寄り添おうとしたのだと思います。
それではまた明日。
主にありて。

MARO 1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。 キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。2020年7月よりクリスチャンプレスのディレクターに。 10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。
著書に『聖書を読んだら哲学がわかった 〜キリスト教で解きあかす西洋哲学超入門〜』(日本実業出版)、『人生に悩んだから聖書に相談してみた』(KADOKAWA)、『キリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『世界一ゆるい聖書入門』、『世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。新著『ふっと心がラクになる 眠れぬ夜の聖書のことば』(大和書房)2022年3月15日発売。