3月7日は英国聖書協会の創立記念日

 

今日3月7日は英国聖書協会の創立記念日です。1804年のことでした。誰もが聖書を買え、ふだん使っている言葉で聖書を読めるようにするため、世界で最初の聖書協会が英国に誕生しました。

メリー・ジョーンズの聖書(写真:Llywelyn2000)

メリー・ジョーンズという少女が、「もっと聖書を読みたい。自分の聖書がほしい」と6年かけてお金を貯めました。その頃、聖書はとても高価で貴重なものでした。メリーは約42キロ離れた町まで歩き、聖書を持っているというトーマス・チャールズ牧師の家を探し当てました。しかし、聖書はすでに売れてしまっていたのです。チャールズ牧師はそれでも、「きみの町に住む人たちにも分けて」と、残った予約分の3冊をメリーに手渡し、1冊分のお金しか受け取りませんでした。ロンドンへ行ったチャールズ牧師は、「もっと大勢の人が聖書を手にできるようにしなければならない」と、メリーとの出来事を皆に訴えました。それが英国聖書協会誕生のきっかけです。

雑賀 信行

雑賀 信行

カトリック八王子教会(東京都八王子市)会員。日本同盟基督教団・西大寺キリスト教会(岡山市)で受洗。1965年、兵庫県生まれ。関西学院大学社会学部卒業。90年代、いのちのことば社で「いのちのことば」「百万人の福音」の編集責任者を務め、新教出版社を経て、雜賀編集工房として独立。

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