7月3日は涙の日

 

今日7月3日は涙の日。ドライアイ研究会により制定され(日本記念日協会認定)、「涙」の重要性と正しい知識を伝える啓発活動を行っています。「な(7)み(3)だ」(涙)と読む語呂合わせから。

モーツァルトの「レクイエム」の第8曲目「ラクリモーサ(涙の日)」は有名です。モーツァルトはこの8小節を書き終えて帰らぬ人となりました。

新改訳でよく知られている「夕暮れには涙が宿っても朝明けには喜びの叫びがある」(詩編30:5)は、新しい聖書協会共同訳では「夕ベは涙のうちに過ごしても、朝には喜びの歌がある」とされています。詩編ではほかに、「涙と共に種を蒔く人は、喜びの歌と共に刈り入れる」(126:5)も有名ですね。

バルサムの木から樹液を取る男(15世紀後半)

太宰治の短篇小説「桜桃」でしばしば引用される「涙の谷」(84:6、文語訳、新改訳)の「涙」は、ヘブル語「バーカー」で「バルサムの木」のこと。樹脂や水分をしたたらせることから、「泣く」「涙」「嘆く」と訳されました。また、乾いた土地に育つことから、「かれらは涙の谷をすぐれども其処(そこ)をおほくの泉あるところとなす」という文脈を踏まえ、新英訳聖書では「乾ける谷」としています。

「涙の預言者」と呼ばれたのはエレミヤ。「私の目が涙の泉であったなら、昼も夜も私は泣くであろう、娘であるわが民の刺し貫かれた者たちのために」(エレミヤ8:23)というように、エレミヤ書と哀歌には13箇所も涙が出てきます。またパウロもよく涙を流します(使徒20:19、31、2コリント2:4、フィリピ3:18)。

福音書では、涙でイエスの足をぬらし髪の毛でぬぐった女(ルカ7:44)もいますが、いちばん有名なのは、ラザロを思って「イエスは涙を流された」(ヨハネ11:35)。ギリシア語で3文字、「ἐδάκρυσεν ὁ Ἰησοῦς.」(エダクリュセン・ホ・イエスース、Jesus wept)。3万節以上ある聖書のすべての節の中で最も短い1節です。ほかにイエスはエルサレムのために泣きました(ルカ19:41)。

「目から涙をことごとく拭い去ってくださる。もはや死もなく、悲しみも嘆きも痛みもない。最初のものが過ぎ去ったからである」(黙示録21:4)

 






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