ジャン・バニエの葬儀に教皇フランシスコがメッセージ

 

ジャン・バニエの葬儀が16日、フランス北部トロリー・ブレイユで執り行われた。障がいのある人とない人が共に支え合いながら生活する共同体「ラルシュ(箱舟)」の創始者で、カトリック思想家であるバニエは7日、90歳で帰天した。

バチカン・ニュースによると、葬儀ミサは、ラルシュの霊的指導にあたるレンヌ大司教が司式し、テゼ共同体のブラザー・アロイスやさまざまな国の人が参列した。

教皇フランシスコは葬儀にあたり、次のようなメッセージを送った。

「神はキリストを介して、私たちのすべての弱さをご自分に引き寄せられ、ジャン・バニエはそのキリストと一致して生きようとしました。人々に拒絶されがちな最も弱い人々が、宗教や社会的立場を超えて兄弟姉妹として認められ、受け入れられるよう、彼は尽力しました。主がラルシュの大きな素晴らしい家族を守ってくださいますように。どんな障がいにもかかわらず、一人ひとりが神に愛され、兄弟愛と正義と平和の世界に参与するよう招かれていることを示しながら、ジャンの福音的直観に倣(なら)って、すべての共同体が祝祭と赦(ゆる)し、憐れみと喜びの場所であり続けることができますように」

雑賀 信行

雑賀 信行

カトリック八王子教会(東京都八王子市)会員。日本同盟基督教団・西大寺キリスト教会(岡山市)で受洗。1965年、兵庫県生まれ。関西学院大学社会学部卒業。90年代、いのちのことば社で「いのちのことば」「百万人の福音」の編集責任者を務め、新教出版社を経て、雜賀編集工房として独立。

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