クリプレ初のオンラインセミナー「クリスチャン解体新書・Vol.1」開催、講師はMARO氏 ゆる〜く、目からウロコの聖書の話

キリスト教情報サイト「クリスチャンプレス」(通称クリプレ)初の試みとなるオンラインセミナー「クリスチャン解体新書・Vol.1」(社団法人チャーチ主催)が14日、Web会議サービスZoomを使って開催された。記念すべき第1回目は「人生のスパイスになる聖書」というテーマで、クリプレのディレクターで、連載コラム「聖書からよもやま話」でもお馴染みのMARO氏が講師を務めた。ファシリテーターはキリスト新聞社代表取締役の松谷信司氏。

上馬キリスト教会ツイッター部(まじめ担当)としても知られるMARO氏は、クリプレのディレクターをはじめ、宗教法人専門の行政書士、ミュージシャン、作家と多方面で活躍する。『世界一ゆるい聖書』(講談社)『聖書を読んだら哲学がわかった』(日本実業出版社)『眠れぬ夜の聖書の言葉』(大和書房)など著書も多数。ノンクリスチャンにもわかる温もりのある言葉で聖書の面白さ伝える。今回のセミナーでも、「雑学としてキリスト教を知りたい」「キリスト教は知っているけれどどういう宗教か説明できない」といった人たちを対象に、一般的な教会伝道とは違った観点で、知っているようで知らないキリスト教の世界にいざなった。

テキストには、昨年12月にポプラ社から出版された『人生を深めるおとな聖書――教養とはこういうものだ』が使われた。最初にキリスト教界直近のトピックスである「イースター」を取り上げ、キリスト教へのウォーミングアップを行った。続いて、「キリスト教って何なんだ」ということで、クリスチャンが信じているものが何なのか、それがどういう歴史をたどってきたのかなどが語られた。そこでは、今注目を集めるカルトや異端といったことも取り上げ、スターウォーズやゴジラなども登場させながら、カルト対策にはいかに一人一人の意識と知識が必要かを語った。

また今回は、聖書のことばを「スパイス」になぞり、「必要なのは、その量や種類ではなく使い方」であることを話した。聖書をもっとも要約した言葉として「神はそのひとり子をお与えになったほどこの世を愛された」(ヨハネによる福音書3章16節)を紹介し、神さまは無条件に人間を愛していると力を込めた。そこに西洋思想を理解するカギがあることも明らかにした。さらに、「神は越えられない試練を与えない」の「試練」とは「誘惑」ということで、神さまはその誘惑を回避するための道を備えてくれていることを伝えた。それは、どんな人間にも限界があるということで、そのことを分かっていれば努力至上主義や根性論に陥ることはない。

最後は「二元論から一元論へ」ということで、ここではいかに人間が二元論で物事を判断しているかを述べた。アウグスティヌスの出現によって善悪の概念が変わったと述べ、善悪は黒白のグラデーションでしかなく、二元論は人間側の都合であることを語った。さらに、一元論だから多元論も成立することを「コペルニクス的転回」という言葉を用いて説明し、クリスチャン的結論としたうえで、コリント人への手紙第一13章4~6節を引用しながらこう結んだ。

「誰も真っ白な人はいない。だから、一歩でも神さまに近づいて白に近づくしかありません。そのためには真っ白でない自分であることを認めることが不可欠です。この認めるということが『懴悔もしくは悔い改め』ということです」

次回は5月11日(金)に、オンラインセミナー「クリスチャン解体新書・Vol.2」の開催を予定している。

 






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