増えている教派、減っている教派(2)カトリックは5万人増え、日本基督教団は2万人減る(86年比)

 

最新の文化庁編『宗教年鑑』(平成30〔2018〕年版)と1986年版を比較してみると、この32年の間に日本の教派の信徒数にはどのような変化があるのだろうか。89年からの「平成」の30年間における増減ともいえる。

(Stevertigo、Rursus)

教会の総数は4874から5818に増えたが(944、約19%、は増、は減)、信者数は120万1328人から95万9640人(24万1688、約20%)に減っている。

ちなみに、「異端」とされるモルモン教(末日聖徒イエス・キリスト教会)なども、包括宗教団体のために入っている。モルモン教は信者数7万2354人から12万7166人(5万4812人、約76%)、教会数233から261(19)。

86年度の各教派の信徒数ランキングを20位まで(2018年と順位が違うものだけ括弧内に記した)。

1位はカトリックで、39万359人から44万832人(5万473人、約14%)。教会数は807から778(29、約4%)。

2位は日本基督教団で、13万9247人から11万5502人(2万3745人、約17%)。教会数は1432から1519(87、約6%)。

3位は日本聖公会で、5万6519人から4万8449人(8070人、約14%)。教会数は274から279(5、約2%)。

4位は日本バプテスト連盟で、2万8195人から3万4121人(5926人、約21%)。教会数は206から287(81、約39%)。

5位は日本福音ルーテル教会で、2万576人から2万1908人(1332人、6%)。教会数は139から122(17、約12%)。

6位(今年9位)はイムマヌエル綜合伝道団で、1万2734人から1万1388人(1346人、約11%)。教会数は107から113(6、6%)。

7位はセブンスデー・アドベンチスト教団で、1万1612人から1万5207人(3595人、約31%)。教会数は102から172(70、約69%)。

8位(13位)は日本イエス・キリスト教団で、1万607人から7726人(2881人、約27%)。教会数は95から127(32、34%)。

9位(12位)は日本正教会で、9287人から9516人(229人、約2%)。教会数は51から56(5)。

10位(20位)は救世軍で、8094人から3167人(4931人、約61%)。教会数は86から44(42、49%)。

11位は日本キリスト改革派教会で、8062人から9765人(1703人、約21%)。教会数は66から143(65、約83%)。

12位(14位)は日本ホーリネス教団で、7029人から7393人(364人、約5%)。教会数は154から155(1)。

13位(7位)は日本同盟基督教団で、6944人から1万2455人(5511人、約79%)。教会数は155から250(95、約61%)。

14位(8位)は日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団で、6551人から1万2269人(5718人、約87%)。教会数は106から166(60、約57%)。

15位(10位)は日本キリスト教会で、6045人から1万1265人(5220人、約86%)。教会数は107から136(29)。

16位(18位)は日本ナザレン教団で、4795人から3651人(1144人、約24%)。教会数は71から68(3、4%)。

17位(19位)は日本バプテスト同盟で、4385人から3603人(782人、約18%)。教会数は55から63(8、15%)

18位(15位)は在日大韓基督教会で、4123人から6267人(2144人、約52%)。教会数は46から83(37、約80%)。

19位(18位)は基督兄弟団で、3224人から3651人(427人、14%)。教会数は65から62(3、5%)。

20位(圏外)は日本ルーテル教団で、3085人から2121人(964人、約31%)。教会数は33で同数。

雑賀 信行

雑賀 信行

カトリック八王子教会(東京都八王子市)会員。日本同盟基督教団・西大寺キリスト教会(岡山市)で受洗。1965年、兵庫県生まれ。関西学院大学社会学部卒業。90年代、いのちのことば社で「いのちのことば」「百万人の福音」の編集責任者を務め、新教出版社を経て、雜賀編集工房として独立。

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