チャイルド・ファンド・ジャパン、パレスチナとイスラエルの武力衝突における人道危機に関する声明

チャイルド・ファンド・ジャパン(東京都杉並区、代表:髙橋潤)が加盟する世界的ネットワーク チャイルド・ファンド・アライアンスは10月11日、パレスチナ・イスラエルの激しい武力衝突紛争によって引き起こされている人道危機についての声明を発表し、人道支援団体として一刻も早い停戦や人道支援の確保などを求めた。

「チャイルド・ファンド・アライアンスは、パレスチナとイスラエル において暴力が続く中、国際人道法の下での義務を尊重し遵守するよう、すべての当事者に要請します。ーー紛争行為の即時停止と緊急人道支援が、一般市民の命を守るために必要不可欠です。」と題した声明では、数10年にわたるパレスチナ人とイスラエル人の紛争に言及し、今回の新たな紛争が、犠牲者の増加、住む場所を追われる市民の増加と市民生活への甚大な影響を引き起こしていることに大きな懸念を抱く。

その上で、すべての当事者に対し、停戦し、さらなる人命の損失を防ぐために、交渉を再開することを求めると同時に、人道回廊の設置、国際人道法による無制限の救援活動の確保、市民・医療施設・学校などを攻撃の対象にしないことなど緊急人道的な行動を要請する。さらに、根本原因を直視し、この危機の背景・文脈の理解を促進することも求め、子どもたちと家族の安全、暴力からの保護を保障することを強く訴えている。

また、チャイルド・ファンドでは、イタリアのメンバー団体(WeWorld)が 30年以上にわたってパレスチナ・ガザ地区で活動してきたことを生かし、現地で支援活動を行うことも表明。人道支援を行うルートが確立され次第、ニーズを調査し、水の配給、衛生用品の配布、その他生活に必要な物資の支給といった、子どもたちと家族が生きていくために必要な支援を行っていく予定だ。

チャイルド・ファンド・ジャパンのホームページにおいて、活動の最新情報を発信するとともに、寄付の受付もスタートしている。緊急支援の情報と寄付受付はこちらから

チャイルド・ファンド・アライアンスは、パレスチナとイスラエルにおいて暴力が続く中、国際人道法の下での義務を尊重し遵守するよう、すべての当事者に要請します。ーー紛争行為の即時停止と緊急人道支援が、一般市民の命を守るために必要不可欠です。

チャイルド・ファンド・アライアンスは、ガザ地区とその周辺におけるこの度の紛争において、暴力が行使され、人々の人権と子どもの権利が組織的に侵害されていることを非難します。チャイルド・ファンド・アライアンスのメンバーは、何千人もの罪のない市民、特に女性や子ども、その他の脆弱な立場にある人々の命が失われてしまったことを受け、国際人道法上の義務が守られること、また、緊急人道支援を可能にする安全な人道回廊が提供されることを求めます。

数十年にわたるパレスチナ人とイスラエル人の紛争により、深刻な抗争といつまでも続く破壊行為の中で暮らしている子どもたちや家族、地域社会は、これまでも取り残されてきました。チャイルド・ファンド・アライアンスは、今回の新たな紛争が、犠牲者の増加、住む場所を追われる市民の増加と市民生活への甚大な影響を引き起こしていることに大きな懸念を抱いています。

チャイルド・ファンド・アライアンスのイタリアのメンバーであるWeWorldは、30年以上にわたってパレスチナで様々な支援活動を行ってきました。WeWorldは、ガザ地区に住むスタッフとその家族の安全を確保するため、迅速に対応しています。戦闘が続く中、子どもたちの保護と健康・幸福は、今後もリスクにさらされ続けるでしょう。チャイルド・ファンド・アライアンスは、人道支援を拒否することは重大な違反であると考え、すべての当事者に対し、国際人道法の下での義務を尊重し、遵守するよう求めます※。

チャイルド・ファンド・アライアンスは、すべての当事者に対し、停戦し、さらなる人命の損失を防ぐために、交渉を再開することを求めるとともに、以下の緊急人道的な行動を求めます。
・ガザ地区の内外の人々の安全な移動を可能にするための人道回廊の設置を優先すること。
・紛争の影響を受けた子どもたちや家族に、緊急支援を確実に届けられるようにすること。
・国際人道法を遵守し、市民に対する迅速かつ無制限の救援活動を確保すること。市民、医療施設、学校などを攻撃の対象にしないこと。
・即時停戦のための行動をとり、人権と国際法の規範と原則に基づく交渉の場を再開すること。
・根本原因を直視し、この危機の背景・文脈の理解を促進すること。
・子どもたちと家族の安全、暴力からの保護を保障するため、直ちに外交交渉を再開すること。

※紛争下における人道支援の拒否は、国連安全保障理事会が指定し、非難している6つの重大な違反のうちの一つである。

 

チャイルド・ファンド・ジャパンは、1975年より、アジアを中心に貧困の中で暮らす子どもの健やかな成長、家族と地域の自立を目指した活動を行う国際協力 NGO。フィリピン、ネパール、スリランカを中心に、スポンサーシップ・プログラム(現地の子どもとの手紙のやりとりなどで成長を見守りながら支援するプログラム)などを通して、子どもたちを支援し続けている。チャイルド・ファンド・アライアンスのメンバー団体であり、他のメンバー団体と連携して、ウクライナ緊急支援、トルコ・シリア大地震緊急支援などの、緊急・復興支援にも取り組んでいる。

 






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