【訃報】 桂川潤さん(装丁家)

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 かつらがわ・じゅん 7月5日、病気のため死去、62歳。葬儀は近親者のみで行った。喪主は妻ふみ子(ふみこ)さん。葬儀ではクリスチャンであるふみ子さんが旧約聖書の「コヘレトの言葉」を捧げたという。コロナ禍収束後に「偲ぶ会」が開催される予定。

 1958年東京生まれ。立教大学大学院文学研究科前期課程修了。キリスト教系NGO、教育誌の挿画補助、印刷会社勤務を経て1995年に独立。『吉村昭歴史小説集成』(岩波書店)の装丁で第44回(2010年)造本装幀コンクール入賞。数多くの人文書、文芸書、キリスト教書を含め年間およそ120冊、延べ2500冊を超える本の装丁を手掛けてきた。著書に『本は物(モノ)である−装丁という仕事』(新曜社)、『装丁、あれこれ』(彩流社)、共著書に『本は、これから』(岩波書店)。

 今年3月にはWEBラジオ「本とこラジオ」にもゲスト出演し、自身の病についても語っていた。

 






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