4月5日 ヨハネ13章34節

あなたがたに新しい掟を与える。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。
ヨハネ13章34節(参考箇所同書13章31〜35節)

「あなたがたに新しい掟を与える」と主は言われます。旧約の律法に対して、神の国の掟という意味がここにあります。律法によって規定された世界には、「しなさい。しなさい」という言葉が行き交います。愛のない、冷たい世界でよく飛び交う言葉です。

イエスは、それに代わって、「互いに愛し合いなさい」と言われます。この言葉を弟子たちは、彼らがイエスから足を洗っていただき、最後の晩餐(ばんさん)を共にした後のことでした。イエスが、この新しい掟に「互いに」と言う言葉を付け加えることで、弟子たちが愛による共同体を形成するよう命じられたのでした。互いに愛し合う共同体、それは教会に他なりません。互いに愛し合う共同体としての教会であるためには、互いに「愛する」関係が求められます。イエスは、その愛を「わたしが愛したように」と言われます。そこには弟子たちは最も汚れた足を洗っていただいたこと、主の晩餐を通して、主は彼らのために贖いとして御自身を捧げてくださったことが、互いに愛する愛の根っこにあることを知らねばならないのです。

 






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