2月23日 ルカ23章43節

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するとイエスは、「はっきり言っておくが、あなたは今日わたしと一緒に楽園にいる」と言われた。
ルカ23章43節(参考聖書箇所同書23章39ー43節)

主イエスと共に十字架につけられた強盗のひとりが「御国でわたしを思い出してください」と言ったのに対して、主が答えられた言葉です。教会では臨終のとき、祈りと共によく用いられる言葉です。
人の死は、人それぞれに固有の問いを投げ掛けるものです。そこには「どうして」、「なぜ」、「死ぬに死ねない」、「死んだらどうなる」などなど問いを残します。死は終わりでありつつ、なお未完の仕事を与えるのです。おそらくこの強盗もまた納得のいかないまま、問いを残したまま死を迎えようとしていたにちがいありません。
しかし、その男に主は言われました。「あなたは今日わたしと一緒に楽園にいる」。死にさいして、問いだけがあって答えがない、そのような死を迎えるとき、この言葉を聞くことができる者は幸いです。しかも「今日」と主は言われます。「永遠の今を生きる」という言葉があります。今この瞬間に死を越えて、永遠の時に生きることがゆるされることはなんと幸いなことでしょう。

賀来 周一

賀来 周一

1931年、福岡県生まれ。鹿児島大学、立教大学大学院、日本ルーテル神学校、米国トリニティー・ルーテル神学校卒業。日本福音ルーテル教会牧師として、京都賀茂川、東京、札幌、武蔵野教会を牧会。その後、ルーテル学院大学教授を経て、現在、キリスト教カウンセリングセンター理事長。

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