全国キリスト教学校人権教育セミナー 神戸・頌栄短期大学で開催

第34回 全国キリスト教学校人権教育セミナー(全国キリスト教学校人権教育研究協議会主催)が8月16~18日、頌栄短期大学(兵庫県神戸市)を会場に開催された。「『……にもかかわらず』喜び、笑い、歩む ――いのち・平和・人権」とのテーマのもと、キリスト教学校教職員を中心に、約70人が参加した。

沢知恵さん(歌手・ハンセン病療養所の音楽文化研究者)による聖書研究、浜矩子さん(エコノミスト・同志社大学名誉教授)による主題講演、全体会での武田緑さん(学校DE&IコンサルタントDemo代表)による講演に続き、五つの分科会に分かれ、それぞれの関心や課題をめぐって学びを深めた。

参加者からは、「さまざまな課題に立ち向かっている方々とリアルに生身で会えたことが励ましになった」「人権はいのちの問題であること、どんな場でも当事者がいるかもしれないことなど、大切なことに気づけた」「子どもたちにどう人権を伝えていくかとともに、教職員が学び気付いていくこと、また、教職員の働く環境の問題が整っていくことの大切さにも気づくことができた」などの感想が聞かれた。

セミナー2日目に開催された総会では、歴史教科書問題、国歌国旗強制問題などに関する七つの声明が採択され、関係諸機関に送付された。

*写真はセミナーに先立ち4グループに分かれて行ったフィールドワークでのもの。太平洋戦全国戦災都市空爆死没者慰霊塔前。

この記事もおすすめ