世界YMCA・YWCAでは、毎年11月第2週目の日曜日からの一週間を合同祈祷週として、一つのテーマのもとに、聖書からメッセージを聴き、祈りを共にする機会を持っています。今年は11月7日から13日までの一週間「こわれたものからの美しさ」というテーマのもとで祈りを合わせます。
合同祈祷週のテキストとして、毎年冊子を発行しています。そのなかのYMCA・YWCAの両会長が寄せたメッセージを紹介します。
世界YMCA/YWCA合同祈祷週
こわれたものからの美しさ
YMCA・YWCA両会長のメッセージ
新型コロナウイルスの荒波やそれが引き起こしたあらゆる痛みと混乱を乗り越えつつ、とりわけワクチンが世界的に利用できるようになるにつれて、私たちはコミュニティの中に希望の光と回復力を目の当たりにしてきました。この感染症のパンデミックは私たちのYMCA/YWCAに深刻な影響を及ぼしてきました。部分的には、私たちはこわれてしまいましたし、部分的には、私たちはかけらをつないで再び元通りにしつつあります。私たちのものごとへの取り組み方は変わってしまったのかもしれませんが、しかし私たちの目標は同じままです。
「こわれたものからの美しさ」が、今年の世界YWCAと世界YMCAの合同祈祷週と世界フェローシップのテーマです。私たちのキリスト教基盤の物語は、私たちが、土から作られ、美しいものに形作られ、時に私たちがこわしてしまう、土器のようだということです。私たち一人ひとりが私たちの中に神の光を含めることができるのです。このこわれたものをいやし、そして他者に手を差し伸べることができる光です。
使徒パウロはこう記しています。「…私たちは、この宝を土の器に納めています。計り知れない力が神のものであって、私たちから出たものでないことが明らかになるためです。私たちは、四方から苦難を受けても行き詰まらず、途方に暮れても失望せず、迫害されても見捨てられず、倒されても滅びません(日本聖書協会『聖書 聖書協会共同訳』第二コリント4:7-9)
祈祷週の間、私たちは自らの新型コロナウイルスの影響下にある生活がもつ多くの側面について、深く考えることになります。いやしと修復(回復)について、自らのコミュニティに仕えることについて、ゆるしや包括性、そして尊厳についてです。今年、私たちは、自らが共に創られた未来へと向かうのに極めて重大な、2つの決定的な問題についても深く考えます。適正な労働環境の必要性と、気候正義の必要性です。
YMCAとYWCAは、公正な世界のために努力し続けています。私たちは、宗教や人種あるいはジェンダーに関わらず、一人ひとりが満たされたいのちを満喫し、平等性に基づいて尊厳のうちに生きる、人々のコミュニティを思い描いています。
この合同祈祷週とフェローシップの間、私たちは世界中の全ての会員や、私たちの友人と協力者に対し、精神を一つにして集まり、私たちのための神の無条件の愛について深く考え、自らのものとして全ての人々を愛するという私たちの責任を新たにするよう、招くものであります。
世界YWCA会長
ミラ・リゼック
世界YMCA同盟会長
パトリシア・ペルトン
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