UFCヘビー級チャンピオン　「イエスはあなたを愛している」

　アメリカの総合格闘技団体ＵＦＣの大会「ＵＦＣ３０９」が１１月１７日にマディソン・スクエア・ガーデン（ニューヨーク）で開催され、挑戦者スティーぺ・ミオシッチ氏を破りＵＦＣ世界ヘビー級チャンピオンを防衛したジョン・ジョーンズ氏＝写真＝が、試合後のインタビューで「イエスはあなたを愛している」と数千人の観衆を前にスピーチした。「クリスチャン・ポスト」が報じた。

ジョーンズ氏（２８勝１敗）はミオシッチ氏（２０勝５敗）を終始圧倒する形で、最終的に３ラウンド目４分２８秒にボディへの左スピニングキックからのパウンドでＴＫＯ勝利。この勝利でジョーンズ氏はＵＦＣでのタイトル勝利数を１６に伸ばした。

ペンテコステ派の牧師の息子であるジョーンズ氏は、しばしば自身の信仰を公で告白する姿が見られ、胸には「私を強めてくださる方のお陰で、私にはすべてが可能です」（フィリピの信徒への手紙４章１３節）のタトゥーも刻まれている。

２０１９年のインタビューでジョーンズ氏は、自身のタトゥーの意味を詳しく説明し「キリストによってすべてのことが成し遂げられると表明している。そこには打ち克つ力と強さが表れている」と述べている。

父親で牧師のアーサー・ジョーンズ氏は当初、「私は彼に説教をしてほしかった。ファイターになることはとどまらせようと思っていた」が「聖書の時代には常に戦いがあった。息子は肉体だけでなく、精神的にもあらゆる戦いのために訓練している」と語った。

当日会場にはイーロン・マスク氏やロバート・Ｆ・ケネディ・ジュニア氏、ドナルド・トランプ前大統領らが客席におり、トランプ氏は来年４７代大統領に就任する際にジョーンズ氏をホワイトハウスに招待する予定だという。