2019年の世相を漢字1字で表す「今年の漢字」が「令」と決まり、日本漢字能力検定協会(京都市東山区)が12日、清水寺(同区)で発表した。
11月1日から12月5日まで全国から募集した結果、応募総数21万6325票(昨年は19万3214票)で、1位の「令」は3万427票を集めた。
同協会は「令」が選ばれた理由として、新元号「令和」に、明るい時代を願う国民の思いが集約されたと見る。また、「法令改正」による消費増税や、闇営業や薬物使用などが世間を賑わせたことで「法令順守」が重視されたことなども挙げた。
2位は「新」、3位は「和」、4位は「変」、5位は「災」、6位は「嵐」、7位は「水」、8位は「風」、9位は「天」、10位は「税」。
「今年の漢字」は日本漢字能力検定協会が1995年から毎年公募しており、今年で25回目。去年は西日本豪雨など自然災害が多かったので「災」、一昨年は北朝鮮によるミサイル発射が続いたことなどにより「北」が選ばれた。
ちなみに、新共同訳聖書で「令」を検索すると246節ヒットし、そのうち「命令」が215箇所、「司令官」(「軍司令官」)が26箇所、「勅令」が8箇所、「禁令」が6箇所、「伝令」が4箇所、「家令」が2箇所、「号令」「指令」「条令」がそれぞれ1箇所ずつ。
「互いに愛し合いなさい。これがわたしの命令である」(ヨハネ15:17)