全国のキリスト教書専門書店員が選ぶ「キリスト教書店大賞2025」(キリスト教出版販売協会主催)の結果が8月1日に発表された。大賞にはN・T・ライトの『私の聖書物語 神さまの大いなる計画』(日本聖書協会)が選ばれた。
同賞は、キリスト教出版販売協会に加盟する全国のキリスト教専門書店が、過去1年間に刊行された本から「売りたい・お勧めの本」を投票形式で選ぶ賞で、2011年から始まり今年で15回目。翻訳の書籍が受賞するのは、2020年に大賞の選ばれた『ナウエン・セレクション 今日のパン、明日の糧』(ヘンリ・ナウエン著、日本キリスト教団出版局)以来となる。
『私の聖書物語 神さまの大いなる計画』は、創世記からヨハネの黙示録まで、英語圏屈指の神学者であるN・T・ライトの語る140の物語と、ヘレナ・ペレス・ガルシアによる色彩豊かな絵でたどる、旧約聖書・新約聖書の世界。そこには、すべてを正しい姿にもどし、天と地をひとつにするという神さまの大いなる計画が示され、それぞれの小さな物語は、ひとつの大きな物語を織りなし、壮大なストーリーとなっていく。
出版元の日本聖書協会は、「受賞のことば」を次のように寄せている。
『私の聖書物語』がキリスト教書店大賞を受賞できたこと、関係者の皆様に心より感謝申し上げます。本書を通じ、聖書の物語が一人でも多くの方に希望、力、そして救いを与えることを心より願っております。
沖縄キリスト教書店の川上直美さんは、同書をこう推薦する。
140の物語を通して神さまの大きなご計画への理解が深まっていく聖書物語。子ども大人を問わずおすすめしたい1冊です。
大賞に続く2位には『聖書のお話を子どもたちへ』(小見のぞみ著、日本キリスト教団出版局)、3位には『悲しみの向こう 希望の扉を開く言葉366』(片柳弘史著、教文館)が選ばれた。