大賞決定!全国のキリスト教書店員が一番読んでほしい本『証し 日本のキリスト者』

全国のキリスト教書専門書店員が選ぶ「キリスト教書店大賞2024」(キリスト教出版販売協会主催)の結果が8月1日に発表された。大賞に選ばれたのは、『証し 日本のキリスト者』(最相葉月著、KADOKAWA 3,498円)。一般の出版社から刊行された書籍が選ばれるのは『置かれた場所で咲きなさい』(渡辺和子著、幻冬舎)以来11年ぶりとなる。

『証し 日本のキリスト者』は、ノンフィションライターの最相葉月氏が北海道から沖縄、五島、奄美、小笠原まで全国の教会を訪ね、そこで暮らすキリスト者135人に、神と共に生きる彼らの半生を聞き書きした、1千ページ超の渾身の長編ノンフィクション。構想に10年、取材に6年を費やした同書には、教会が発行する「証し集」では決して知ることができない無名のクリスチャンたちの真の声が収められている。

今回の受賞について最相氏は、「投票してくださった書店員の皆様ありがとうございます。6年間の取材でお預かりしたキリスト者の言葉一つひとつを改めて思い起こし、皆様のご推薦を力にさらなる未来にお届けできることを心から感謝申し上げます」と語った。また、同書を強く推す横浜キリスト教書店の高橋友彦さんは、「少数派である日本のキリスト者。多くの牧会者と信徒の方々の体験を基にした『証し』が決して一様でないことを考えさせられる。自分自身の信仰について振り返る時に良い示唆を与えてくれる本」とコメントしている。

大賞に続く2位3位は以下のとおり。

第2位『保育者の祈り こどものために、こどもとともに』
望月麻生 監修・著 小林路津子/新井 純 著 1,320円 日本キリスト教団出版局
第3位『非暴力の教育 今こそ、キリスト教教育を!』
小見のぞみ 著 1,760円 日本キリスト教団出版局

他のノミネート作品は下記のとおり。
『あなたはあなたのままでいい とっておきの聖書のことば23』
片柳弘史 著 1,595円 PHP研究所
『疑いながら信じてる50 新型キリスト教入門 その1』
富田正樹 著 1,540円 ヨベル
『カール・バルト《教会教義学》の世界』
寺園喜基 著 3,080円 新教出版社
『交差するパレスチナ 新たな連帯のために』
在日本韓国YMCA 編 2,640円 新教出版社
『これからを生きるあなたへ 聖書の知恵 箴言31日』
小林よう子 著 1,320円 日本キリスト教団出版局
『夕暮れに、なお光あり。 老いの日々を生きるあなたへ』
小島誠志/川﨑正明/上林順一郎/島しづ子/渡辺正男 著 1,650円 キリスト新聞社
『わたしが「カルト」に? ゆがんだ支配はすぐそばに』
齋藤 篤/竹迫 之 著 川島堅二 監修 1,650円 日本キリスト教団出版局
*価格は10%税込。

同賞は、キリスト教出版販売協会に加盟する全国のキリスト教専門書店が、過去1年間に刊行された本から「売りたい・お勧めの本」を投票形式で選ぶ賞で、2011年から始まり今年で14回目。毎年5月頃にノミネート作品が発表される。

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