12月20日「罪と悪魔」

 最もポピュラーな現代のスピリチュアリティーは罪と悪魔をほとんど無視している。それは次のように一般的な想定をするからだ。男女ともどもが基本的に、お人好しで善良であり、「わたしたちが最良の自分になる」とか、あるいは「種が蒔かれたところで成長する」ためには訓練や勇気づけが最も求められるからだ。「自己中心主義」がスピリチュアリティーだとうまく誤魔化されている。イエスの鍛えられた鋼はがねのような強い命令がカーリール・ギブランの実に感傷的な格言に取って代えられている。

 しかし、わたしたちクリスチャンは常に聖化の表面的なものに騙されてはいけないと正しく警告されている。わたしたちが聖化を鏡で垣間見ることが出来ると考える時には、特にだ。わたしたちには誘惑の微妙な違いに対して厳格で詳細な教育が必要なのである。つまり、悪魔の手法と、わたしたちが自分自身を惑わしたり、惑わされたりする、あたかも延々と続く能力に関する厳格で詳細な教育が必要なのである。
 

冷静を保ちなさい。
警戒していなさい。
悪魔は攻撃する態勢ができている。
悪魔は是非ともあなたがたを居眠りさせたいのだ。
警戒を怠るな。
―― ペトロの手紙(一)5章8~9節a

*引用される「聖書の言葉」はピーターソンさんの翻訳・翻案を訳したものです。

63db463dfd12d154ca717564出典:ユージン・H.ピーターソン『聖書に生きる366日 一日一章』(ヨベル)
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