次の黙想はノーマン・マックリーンが書いた「マックリーンの川」や他の物語に関するものである。
かつて「マックリーンの川」を十冊や二十冊を購入して、「その本を読むに値する人々」(彼はそう言うのだが)にあげてしまった男の人をわたしは知っている。彼はわたしにその本をくれた。その本は直ぐにわたしと妻と子どもたちが互いに大きい声で読み合う家族の本となった。わたしたちがその本を大好きな一つの理由は、その本が「わたしたちの」場所、すなわち、わたしたちにとって、ホームという場所に威厳と聖なる意義を与えたからだ。マックリーンが書いた物語はわたしが育った場所のモンタナから百マイル離れたところで起こった。わたしたちの家族が毎年の夏に休暇のために訪ねる場所でもある。わたしたちは、そこが聖なる場所であることは既に分かっていたが、その本はわたしたちの畏敬の念を深め、それを確証してくれた。その本は「この場所に」注意を喚起させながら、祭壇として機能してくれた。「ここ」は聖なる地である―― 「ここで」神を礼拝せよ。
……イエスを裏切ろうとしていたユダも、その場所を知っていた。イエスは、弟子たちと共に度々ここに集まっていたからである。
――ヨハネによる福音書18章2節
*引用される「聖書の言葉」はピーターソンさんの翻訳・翻案を訳したものです。