神よ 急いで その手をもって
わたしを助けてください！
最後に残った 立派な方が 倒れてしまいました
頼りにしていた全ての友人たちは
皆いなくなってしまいました。
みんなわたしに 嘘をつく
みんなの口から 嘘ばかり
次から次へと 流れ出る
どんな人もみな 二枚舌 本音を隠して 嘘ばかり。
あんな舌など 彼らの顔から
バッサリ切ってください！
ほら吹き上手の あの舌を
引き抜いてください！
わたしはもはや 聞き飽きました。
「誰でも何でも説得できる！
この口こそが 世界を制す」
貧しい人々の ほったて小屋に
暗い路地裏 泣くホームレス
そこに響くのは 神の声
「じゅうぶん、もうじゅうぶんだ
哀れな人の心 癒すために
わたしは自分の道を進む」
神の言葉は 純粋なもの
神の言葉の窯の火の中で
七度も精練された 純粋な銀の言葉
精錬されて 純粋で
地上や 天国でも
神よ、わたしたちを
彼らの嘘から守ってください。
あのひとたちは嘘をつき
嘘でわたしたちにつきまとう邪悪な者たちから
嘘を見事に ひるがえしながら
名誉を集める者たちから
わたしたちを守ってください。
―― 詩編12編１～10節
＊引用される「聖書の言葉」はピーターソンさんの翻訳・翻案を訳したものです。
出典：ユージン・H.ピーターソン『聖書に生きる366日 一日一章』（ヨベル）