イエスはこう言われた。「神への近道を求めてはいけない。世の中には『あなたの余暇時間で』とか『あなたはできる』とか『楽に必ず成功する』という言葉で呼びかける、ありきたりの手法を用いた宣伝文句に溢れている。多くの人々がそれに引っ掛かっている。そのような代物に近づいてはいけない。命への道、すなわち神への道は、そのようなものではない。それは活力に溢れ、あなたが全身全霊で集中するよう求めるものなのだ。」
「いつも笑顔を絶やさない偽牧師、わざとらしい誠実さを売り物にするまがいものの牧師に警戒しなさい。彼らは色々な仕方で騙そうとしてくる。カリスマに魅了されてはいけない。品性に目を留めなさい。説教者がどんな人物で『在る』か、が重要なのだ。その言葉遣いには、ほとんど何の意味もない。本物の指導者は、決して、あなたの情緒や財布から何かを搾取したりはしない。悪いリンゴを実らせる病んでいる木は、切り倒され焼かれてしまうだろう。」
「正確なパスワード ―― 例えば『主よ! 主よ!』という言葉を使っただけで、あなたが私から得られるものはない。求めらているのは、真摯な忍従だ。必要なことは、わたしたちの天にいます父の御心を『為す』ことだ。今、わたしには見えている。 ―― 終末の最後の日に、何千人もの人々が胸を張ってわたしに次のように言う『主よ! メッセージを説教で語りました。悪魔も打破しました。神様の出資で始めたプロジェクトは、実に、みんなの知るところとなりました』さて、その時、わたしたちは何というだろうか。『あなたは絶好の機会を逃してしまった。あなたは自分がひとかどの人物であると見せかけるために利用しただけだ。あなたはこれっぽっちも感銘を与えることがなかった。ここから出て行け。』
―― マタイによる福音書7章13~23節
*引用される「聖書の言葉」はピーターソンさんの翻訳・翻案を訳したものです。