10月11日「歩むべき道を示す」

 祈りは人の歩むべき道を示してくれる。わたしたちは自分が「何処にいるか」に気づいた時、自分が「誰であるか」に気づき始める。進むべき道を示されないままに歩むことは、本当に恐ろしいことである。自分のいる所が分からなければ、不安と心配に陥る。それは危険なことでもある。その場の空気が読めないからだ。敵の中にいるのに、そのことを知らなければ、命を失うかもしれない。友人たちに囲まれているのに、そのことを知らなければ、よき友人関係を失うことにもなりかねない。崖っぷちにいるのに、それを知らなければ、足を踏み外すことになるかもしれない。詩編8編をもって祈る時、わたしたちは自分が何処にいるのかを見出し、自分が誰であるか、その重要なポイントを発見する。
 
なぜあなたは困惑させるのか。
なぜあなたはわたしたちの歩みを顧みられるのか。
 

わたしたちは 神々であったのに、
  それをほとんど失いかけた。
エデンの朝日はわたしたちを照らしていたのに
あなたはわたしたちに
御手によって創造したものを任せ
あなたのお創りになったものを任せると
繰り返し言われた。
 ―― 詩編8編4~6節

*引用される「聖書の言葉」はピーターソンさんの翻訳・翻案を訳したものです。

63db463dfd12d154ca717564出典:ユージン・H.ピーターソン『聖書に生きる366日 一日一章』(ヨベル)
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