8月9日「真昼に忍び寄る疫病」

牧会という職務は、他の職業以上に困難なわけではない。家事、科学、農業、教育、ビジネスといった職務にも、聖書的な理解をもって取り組むならば、牧師と同じスピリチュアリティーが求められ、かつ骨が折れるものである。ただ、それぞれの職業にはその職業独自の配慮が求められる。牧師にとって不可欠なことは、「真昼に忍び寄る疫病」から目を離さないことである。わたしたちは周りの人々に心から同情し、必要を満たしたいと願う。信徒各位の霊的訓練の状況に応じた霊的指導を与えようと力を尽くす。その時、わたしたちは決して、「自分自身」の苦境を全身全霊で引き受けることを忘れてはいけない。わたしたちが人々を救っていながら、わたしたち自身が神から見放され失格者となってしまうからである。

あなたがたは、確かにつかんでいたはずのものを手放し、すべては台なしになってしまったと考え、信仰をめちゃくちゃにしてしまった人々がいることを知っている。ヒメナイとアレクサンドロが、その人々の中の二人である。
―― テモテへの手紙(一)1章19~20節

*引用される「聖書の言葉」はピーターソンさんの翻訳・翻案を訳したものです。

63db463dfd12d154ca717564出典:ユージン・H.ピーターソン『聖書に生きる366日 一日一章』(ヨベル)
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