次の御言葉は山上の説教からのものである。イエスはこう語っている。
「あなたがなぜ、ここにいるのか、その理由を語ろう。あなたがここにいる理由は、塩気によって風味を与る、そのためだ。この地球に湛(たた)えられた『神の香り』を引き出すためだ。もしあなたが、その塩味を失えば、どうなるか。その時、世の人々は、もはや神聖なる味わいを体験できなくなるだろう。その時、あなたは自分の役割を失い、あとはゴミに捨てられるばかりとなるだろう。」
「別の例えを語ってみよう。あなたはここで、光り輝かねばならない。この世界に湛えられた『神の色彩』を引き出さなければならない。『神』とは『隠されるべき秘密』ではない。つまり、わたしたちはいよいよ世の中に露出して行く。ちょうど『丘の上の町』が周りからよく見えるように、この世の中に生きて行く。わたしがあなたに光を委ね、それを輝かす者とした。わたしがバケツの下に隠すはずもないだろう。わたしはあなたを『燭台』の上に置く。あなたが『丘の上の町』のようになれと願い、わたしはあなたを『燭台』の上に置いたのだ。
―― さあ、光り輝け!
家を開放し、いつでも来客をもてなせ。あなたの人生を開放し、太っ腹に生きよ。あなたが他人に心を開けば、その人も神に向かって心を開く。寛大な神、天におられるあなたの父にたいして、人々が心を開く、そのきっかけを提供するのだ。あなたがたが、ここにいるのはこの世に神の風味をもたらす塩味を与えるためだ。」
―― マタイによる福音書5章13~16節
*引用される「聖書の言葉」はピーターソンさんの翻訳・翻案を訳したものです。