3月9日「神の民は歌う」


聖書のいたるところに歌がある。神の民は歌う。神の威厳、キリストの憐れみ、リアリティーの完全さを見つめる神の民は、その中に自らも入り新しい基盤の上にしっかりと据えられて、胸に溢(あふ)れる思いを歌で表現するのである。歌は歌を呼び、広がって行く。男声、女声、子どもたちの声が、時代を超えて重なり合っている。何世紀にもわたって積み重ねられたその声は、見事な聖歌隊を編成し、聖書の中に賛美を響かせている。モーセが歌う。ミリアムが歌う。デボラが歌う。ダビデが歌う。マリアが歌う。天使たちも歌う。イエスとその弟子たちも歌う。パウロとシラスも歌う。「神とは誰か」「神は何をなさるのか」 ―― このことに気づく時、信仰者は歌う。この歌声を抑え込むことは出来ない。

天にあるもの、地にあるもの、地の下と水の中にあるもの、その被造物の一つひとつが、一つになって、全ての場所ですべての声を上げ、歌っていた。わたしはそれをこう聞いた。「王座に座っておられる方に! その子羊に いざ、賛美、誉れ、栄光、権力が 世々限りなく、いつまでも。」
―― ヨハネの黙示録5章13節

63db463dfd12d154ca717564出典:ユージン・H.ピーターソン『聖書に生きる366日 一日一章』(ヨベル)
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