ロシア正教会モスクワ大主教区の教区会議が2月11日、救世主ハリストス大聖堂で開催された。同会議では、ロシアのモスクワ州にある都市・モジャイスク出身の司祭アレクセイ・シュリャピン氏が、キリル総主教と愛国心に関する神学論争を繰り広げた。ウクライナ宗教情報サービス(RISU)やロシアの独立系英文ニュースメディア「モスクワ・タイムズ」などが報じた。
公開されたビデオによると、この会議の最終文書に関する議論の中で、次のような対話が行われた。シュリャピン氏「私は教会関係におけるこの愛国主義的な傾向に反対です。司祭の義務は人々を天の国に導くことであり、愛国主義に従事することではありません」/キリル総主教「何と素晴らしいことか。私はこれまでこのようなことは聞いたことがない。あなたは、ひょっとするとウクライナ西部の出身か? さあ、座って、今言ったことを考えてくれたまえ」
同総主教の最後の言葉を前に、会議場からは笑い声と喝采が聞こえた。ウラジーミル・プーチン大統領の側近であるキリル総主教は、モスクワのウクライナ侵攻を声高に支持しており、ロシア正教会は戦争に対する国民の支持を集める上で中心的な象徴的な役割を果たしたという。
ウクライナ西部の正教会は、モスクワ総主教庁の管轄から離脱して設立されたウクライナ正教会・キーウ総主教庁が中心となっているとされる。
(エキュメニカル・ニュース・ジャパン)
ロシア正教会の話し合い
司祭
『私たちの義務は、「愛国心」に関与するのではなく、人々を天国に導くこと
です。』キリル総主教
『あなたは西ウクライナ出身ですか?!座って、あなたが何をおしゃべりしたか考えてください!』— 世界・仰天ニュース (@world_news2025) February 12, 2025