今日10月22日は、天皇の即位を公に宣明する「即位礼正殿の儀(そくいれいせいでんのぎ)」などが行われます。ローマ教皇庁(バチカン)からはフランチェスコ・モンテリージ枢機卿(85)が派遣されるなど、195カ国から国家元首や祝賀使節が参列します。
一方、キリスト教各教派からは、こうした宗教儀式を伴うことを国事行為として行うのは憲法20条(信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない。何人も、宗教上の行為、祝典、儀式又は行事に参加することを強制されない。国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない)や89条(公金その他の公の財産は、宗教上の組織若しくは団体の使用、便益若しくは維持のため、又は公の支配に属しない慈善、教育若しくは博愛の事業に対し、これを支出し、又はその利用に供してはならない)に違反するとして抗議の声明を発表しています。
宗教儀式を日本の伝統文化として強制されるような雰囲気になることは、天皇制を強要されてキリスト教会が弾圧された戦中や、踏み絵を迫られた江戸時代や明治初期を思い出させます(史実に基づかない反日ではなく、歴史的事実です)。「憲法にのっとり、日本国および日本国民統合の象徴としてのつとめを果たすことを誓います」と天皇自身も述べているのですから、今後はみんなが気持ちよく祝えるようになるといいですね。