10月10日は東京オリンピック開幕の日

 

今日10月10日は東京オリンピック開幕の日。1964年のことです。

(写真:Kohls, Ulrich)

2年後の66年から、この日が「体育の日」として国民の祝日となりました。2000年からは10月第2月曜となり、来年からは「スポーツの日」と改称します。ちなみに、来年の東京オリンピックは7月24日(金)に開会式が行われ、この年だけ特別にその日が「スポーツの日」となります。さらに「海の日」も23日(木)に移動するため、オリンピック前日から開会3日目までが4連休になります。

古代オリンピックは当時、広くギリシア語圏内から競技者が参加した最大級の競技会でした。しかし、異教ローマ神の祭典でもあったため、392年にキリスト教がローマの国教になった翌々年にオリュンピア大祭は廃止されます。近代オリンピックが再開されたのは1896年のことです。

とはいえキリスト教は、人間が作った偶像を礼拝することを禁じているだけで、スポーツが駄目なのではありません。聖書には、信仰の歩みがスポーツや競技にたとえられています。

競技に参加する者は、規則に従って競技をしないならば、栄冠を受けることができません。(2テモテ2:5)

競技場で走る者は皆走るけれども、賞を受けるのは一人だけです。あなたがたも賞を得るように走りなさい。競技をする人は皆、すべてに節制します。彼らは朽ちる冠を得るためにそうするのですが、わたしたちは、朽ちない冠を得るために節制するのです。だから、わたしとしては、やみくもに走ったりしないし、空を打つような拳闘もしません。むしろ、自分の体を打ちたたいて服従させます。それは、他の人々に宣教しておきながら、自分の方が失格者になってしまわないためです。(1コリント9:24~27)

余談ですが、「スタディオン」(στάδιον)という距離の単位が福音書や黙示録によく出てきます。古代ギリシアやローマで使われた単位(約180メートル)ですが、このスタディオンを基準として古代競技場は設計されたことから「スタジアム」という言葉が生まれました。また、古代ギリシアの陸上競技は、1スタディオンの直線コースで行われ、1スタディオン以上の競走はコースを往復したといいます。

雑賀 信行

雑賀 信行

カトリック八王子教会(東京都八王子市)会員。日本同盟基督教団・西大寺キリスト教会(岡山市)で受洗。1965年、兵庫県生まれ。関西学院大学社会学部卒業。90年代、いのちのことば社で「いのちのことば」「百万人の福音」の編集責任者を務め、新教出版社を経て、雜賀編集工房として独立。

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