今日11月13日はアウグスティヌスの誕生日。
長らく刹那的な生活を送ってきて苦悩の中にあったとき、隣家から「取って読め、取って読め」と子どもの歌声が聞こえてきました。そこで聖書を開いたら、次の聖句に出会ったのです。
「宴楽と泥酔、好色と淫乱、争いと嫉みを捨てても、主イエス・キリストを着るがよい。肉の欲望を充たすことに心を向けてはならない」
わたしはそれから先は読もうとはせず、また読むにはおよばなかった。この節を読み終わると、たちまち平安の光ともいうべきものがわたしの心の中に満ち溢れて、疑惑の闇はすっかり消え失せたからである。(服部英次郎訳『神の国』、岩波文庫)。